石垣島のアクアリウムショップ「シーピーファーム」

自然を傷つけずより自然に優しく、より広く自然のすばらしさを伝える

アクアリウム ノウハウFAQ

こちらには、生体について、今までC.P.Framに寄せられた質問と、それに対しての返答がいくつかございます。こちらを参考にして、生体の飼育をしていただけたら光栄です。又、ご覧頂きましてもわからない事がある場合は、お気軽にお問い合わせください。

マングローブの種を導入したいのですが、そのまま海水の水槽に入れても大丈夫でしょうか?

C.P.Farmからお送りするマングローブの種はほとんど真水に近い汽水域のもので、そのまま比重の高い海水に浸けると、塩分の高さに対応できずに枯れてしまうことがあります。従って徐々に海水に馴化させる必要があります。馴化には下記の方法が最も手軽で間違いがないと思います。

  1. 塩分の入っていない淡水を10Cmほど入れたコップにマングローブの種の根の部分を下にして入れる。
  2. コップの水が乾燥やマングローブに吸われることで減った分を水槽の海水を入れて補う事を繰り返して、2週間から1カ月かけて徐々にコップの水の塩分を増やし、海水に近い比重になったところで水槽に移動する。
ライブロックのグレードは何を基準に決めているのですか?

2014年現在のグレード分けは原則として熟成にかける期間の長さを基準にしています。
また、大別して以下のような3タイプのグレードに分けて販売しています。

  • プレミアム(約2年以上の熟成期間)
  • スタンダード(約1〜2年くらいの熟成期間)
  • ベースロック(約1年以上の熟成期間)

当社ではプレミアムが最上級グレードとなります。プレミアムは最も熟成期間が長いので石灰藻の厚みや生物相などにつきまして最も良い状態になっています。
☆無脊椎動物中心の水槽を立ち上げる場合にはプレミアムのご使用がオススメです。
なお、熟成期間の短いベースロックでも自然の海の中で1年以上熟成していますので、バクテリアの付着などライブロックとしての機能は備わっています。

ライブロックの組方について注意点が有れば教えて下さい。

法則という程でもないのですが、

  1. 岩の裏表(上下)を、出来るだけ保ったまま組み上げる
    岩の上下は付着生物の種類で見分けることが出来ます。光のあたる上の部分は色々な海藻類(下の影部分にも少しは生える)が多く特に茶色い色の海藻が生えるのは光の当たる上の部分です。また好日性のサンゴ等も見られます。
    影の部分にはホヤやウグイスガイ等の薄っぺらな二枚貝、石灰質の白く硬い棲菅を作る小型のケヤリ等など、影の部分の方が目に見える付着生物は多岐にわたるようです。
    また全体的に赤系の石灰藻が多く、赤っぽく見える部分が影の部分となります。
  2. 隙間を空けて組む
    それぞれのライブロックの間を充分に水流が行き渡るように、隙間を沢山空けて岩組をします。ただ、相反するのですが岩組が崩れることの無いように。水流を作るためのポンプは既にこの時にセットした方が良いでしょう。
  3. 岩組は少なめかな?という位がちょうど良い
    ライブロックだけを飼育するのなら話は別ですが、後々サンゴをレイアウトする事を考えて、充分な空間をとって岩組みした方が最終的にまとまると思います。特に幹状のソフトコーラル等は思いのほか背が高くなるので、あまり水面近くまで岩を組み上げてしまうと、頭がつっかえてしまいます。

C.P.Framで水槽のレイアウトをするときには、あらかじめイメージの絵を書きます。「中央部にパウダーサンドの広場があって、広場の縁にはアマモの垣根、そこから右上部にかけてホワイトのウミアザミの段々畑、左側はオーバーハングしてハングの壁面にはトゲトサカの親子」等など、あらかじめ具体的なイメージを作ってから、ダイナミックな岩組をすると良いと思います。ピッタリと噛み合うような組み合わせが出来るまで、あれこれ岩を組み合わせて作り上げると良いと思います。 また、出来るだけ人工的なものは隠した方が海中の水景に近づいて自然なレイアウトになると思います。

到着した生体の水槽への導入の仕方を教えて下さい。

到着した生体は、少なからずも輸送の負担を受けています。早い時期に最良の状態を取り戻すために、下記の要領で水槽内に導入することをお勧めします。

  1. 水温調整 水温の急激な変化を避けるため、30分~1時間程袋のまま水槽に浮かべて水温を均一にします。
  2. 水質調整 水温と同様に水質や比重の急変を避けるため、袋内の水を徐々に水槽の水と入れ替え、緩やかに水槽内の水質に合わせます。※袋の中の水は水槽には入れないで下さい。
  3. 配置 ソフトコーラルの類は、何れも最初は強い水流の当たる場所に配置すると、状態の回復が早くなります。転がり落ちることのないようしっかりと岩組で固定します。
スターポリプがなかなか開かないのですが・・・

スターポリプは環境が変わると長い場合1カ月くらい全くポリプを開かない場合があります。死んでいると勘違いしないようにして下さい。スターポリプは非常に丈夫な種類で、輸送などによって死んでしまうことがほとんどない種類です。基本的な環境が整っていればほとんどの場合、そのままにしておけばある日突然ポリプを開くようになります。

ウミキノコが以前は調子良く開いていたのに、ここの所全くポリプを開かなくなりました。何か対策はありますか?

ウミキノコは時々脱皮のようなことをします。脱皮が近ずくとそれまで全開で開いていたポリプが全く開かなくなりそのまま3日から長い場合で1カ月ほど全くポリプを伸ばしません。徐々に傘の部分にはホコリが溜まってくるようになり、ある日傘の部分から薄い膜が剥がれ、一斉にポリプを開くようになります。これは正常な活動で、海の中でもこのような状態の個体を良く見かけます。このことはヤナギカタトサカやウネタケ類等にも見られます。
また、ウミキノコに寄生する巻き貝による場合もあります。白く2Cmほどになる巻き貝で、良くウミキノコの茎の部分に寄生しています。多くの場合、茎部がコブのように膨れて指で押すと硬い貝殻の感触が伝わります。この場合その部分をナイフなどで切開して貝を取り出します。取り除いた後の傷口は自然に元に戻ります。

珊瑚に刺されてしまいました。どうしたらよいですか?

ハードコーラルやイソギンチャク等は触手に刺胞毒を持っている物が多く、皮膚が薄い部分(手の甲や腕の裏側等)が触れると刺されて赤く晴れ上がります。ほとんどの場合は大事には至らず、かゆみが1週間程度残るだけですが、このかゆみがけっこう強力です。刺されたらとにかく流水でしばらく洗い流すことをオススメします。
ハタゴイソギンチャクやアナサンゴモドキ等の刺胞毒はかなり強力です。かなりの激痛が走ります。またハナブサイソギンチャクやウンバチイソギンチャク、ヒョウモンダコ、ミノカサゴ、アンボイナ等々非常に危険な生物も沢山いますので、むやみに水槽内には手を入れず、万が一これらに刺されたときはすぐに病院に行って手当を受けた方が良いでしょう。

無事に生体は着いたのですが、届いた日からずっとウミキノコフラワーポリープが頭をもたげていて、まったく触手を伸ばしません。

まず全般に、お届けした個体は少なからず輸送や環境変化によるストレスを受けており、水槽導入直後からポリプを開く事はあまりありません。 輸送のストレスを解消し、また新しい水槽環境に順応するまでの間はポリプを固く閉じた状態が続く事になりますので、その間はただ待つ事が必要です。 基本的な環境が整っていれば、じきにポリプを開くようになるでしょう。 導入後二週間程度経っても一向にポリプを開く気配がない場合には、上記の「輸送及び環境変化によるストレス」以外に何かしらの問題があるとして考えてみましょう。

脱皮?

トサカ類やウミキノコ類は、不定期に脱皮のようなことをします。
それまで順調にポリプ全開でいた個体が、ある日を境にポリプを閉じた状態が続き、長い場合は一ヶ月以上も固く縮まった状態が続きます。個体の体表には沈殿物がたまり、うっすらとコケが生えてくることもあります。
この期間の終わりには体表から透明の薄い膜が剥がれ、脱皮は終了。
その後一斉にポリプを開くようになります。

脱皮のメカニズムや対策は良くわからないのが現状ですが、自然の海でもよく見られる行動で、正常な行動ですので、この様な状況の場合にもあれこれ手を加えずに、脱皮終了を待っているのが一番の対策でしょう。
ただし、環境が悪い場合にはより頻繁に脱皮期間に入る事が多い傾向もあります。

脱皮が頻繁に見られる種類には下記があげられます。

  • ヤナギカタトサカ
  • ナグラカタトサカ
  • ウミキノコ類全般

寄生生物

ソフトコーラルには、寄生生物がたくさんいて、これらの影響でポリプが開かない事も良くあります。
ウミウシやヒラムシなどは、体表に付いているので、見つけやすく駆除も容易ですが、個体の中に埋没する寄生生物による影響でポリプを開かないケースも多いものです。下記は頻繁に見られる代表的なケースです。

  • 巻き貝
    ウミキノコ類に多く見られる被害で、白い巻き貝が個体の内部に埋没して生きており、その影響で茎部が折れたり、調子を崩すことがあります。 貝は大型では2センチ程の直径の白色をした丸っこい巻き貝です。 完全に埋もれている場合は見つけることは困難ですが、殻の一部が体表からはみ出して見えることも良くあります。また、個体体表の一部が不自然に丸く突出し、指で押してみると固い貝殻の感触を感じる事もあります。
    この貝によってすぐにサンゴが死んでしまうようなことはありませんが、穿孔によって、茎部が折れたりすることがあります。
  • ツツウミズタに見られるウミウシ
    ツツウミズタの筒の中にスッポリと入り込み内部を食べるウミウシがいます。全長2センチ程でクリーム色に黒柄の模様で美しくはありません。
    閉じたツツウミズタのポリプ先端から入り込み、内部を食べ終わると再び先端から出てきて隣のポリプに移動していきます。
    食べられたポリプは死んで、その後崩れてしまいます。
    内部にはいると見つけることは困難ですが、よく見るとポリプの先端からウミウシの尾がはみ出している事も多いのですが、慣れないとまずわからないでしょう。 堂々とツツウミズタの上を歩いていることも多いので、その際に見つけたら駆除します。
    このウミウシの影響では、ツツウミズタのポリプの一部がいつも開かない場合に疑ってみる必要があります。
  • 競合生物
    水槽内に配置したサンゴが他の生物に攻撃されポリプを開かないケースです。スイーパー触手を伸ばすサンゴ等は代表的なものですが、サンゴを置いた土台のライブロックに棲んでいる生物の攻撃も、頻発する競合のパターンです。
    特に昼間は姿を潜め、夜になってから出てきてサンゴを攻撃している場合などもあり、なかなか気が付きません。
    この様な場合は、取りあえずサンゴの配置場所を変えてみることも有効です。配置場所の移動は、不明な生物からの攻撃から逃げると共に、水流や光など環境面の構成も変える事が出来るので、原因の究明はさておいて、問題解決に至るケースは多々あるものです。

☆基本的な環境が整っていないのは言うまでもなく、水質、水流、光などの基本的な環境要因が整っていることは、先に述べた様々な要因を探る以前の前提的な条件です。